お知らせ

火入酒の残存炭酸ガスについて

弊社では2021酒造年度より、搾りから瓶詰め・火入れ(加熱殺菌)までの工程を見直し、火入れ酒でも炭酸ガスが残存するようにしております。

その目的は、お酒を搾ったままにより近い状態で瓶詰め・火入れ・冷却をすることにより酸化を抑え、よりフレッシュな状態を保つことです。

通常、搾った直後のお酒にはアルコール発酵に伴う炭酸ガスが含まれます。ただ、搾ったあと、複数回のポンプの使用や割水後の攪拌、お酒の温度の上昇、熱酒での瓶詰めなどにより、炭酸ガスは失われます。

弊社では搾りの時点からお酒の低温を保ち、ポンプの使用も瓶詰め時の一度に止め、低温の生酒を瓶詰めし、打栓した状態で瓶燗火入れ(低温殺菌)しております。攪拌も機械による攪拌をやめ、手作業で炭酸ガスが抜けないように気を付けております。それらのことを徹底することで、炭酸ガスを残した瓶詰めが可能となりました。

お酒への炭酸ガスの有無で味の好みが分かれるとは存じますが、品質向上の為だとご理解いただければ幸いです。

なお開栓時、内圧で栓が飛び出す恐れがありますので、開栓前によく冷やしてください。炭酸ガスは開栓後温度が上がれば抜けていきます。

PAGE TOP