沙羅双樹は、釈迦の入滅を悲しみ、双樹の各一本ずつが枯れ、鶴のように白くなって釈迦の死の床を覆ったとされる木。平家物語では、沙羅双樹の花の色が一瞬のうちに変わることを、この世のものは絶えず変化していつまでも存在するものではない「無常」のたとえとして用いられています。
酒もまた無常の産物。古来より「温度の芸術」といわれる日本酒は、あらゆる過程において温度を管理することが、その酒の出来・不出来を決定する大切な要因となります。温度を敏感に感じ取りながらの酒造りは、熟練した杜氏たちにより長年受け継がれてきました。
山田錦
「沙羅双樹」に使用している酒米は全量、兵庫県特A地区・吉川町でとれる山田錦です。酒米の最高峰いわれる山田錦を瀬戸内海国立公園・野呂山から湧き出る上質な水とともに、丹精込めて醸しました。